流れ星ってキレイですよね。流れた瞬間に願いごとをすると叶うと言われていますが、流れるのが早すぎますよね。
そもそも、どうして光って見えるのか・・・。流れ星は光りながら地球に落ちてきているのでしょうか。
流星群の仕組みについて、こちらで分かりやすく解説していきます。
流星群の仕組みとは?
流星群とは宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて、大気と激しく衝突し、高温になってチリが気化する一方で、大気や気化したチリの成分が光を放つ現象をいいます。
では、なぜ大気や気化したチリの成分は光を放つのでしょうか?
その理由は速さにあります。流星の速度は、速いもので1秒間に40キロメートル程度という猛烈な速度に達します。秒速40キロメートルを時速になおすと、なんと約144,000キロメートルとなります。想像できないような、とてつもない速度であることがお分かりいただけたと思います。
また、地球は太陽のまわりを365日かけて一周しています。
このため、地球の速度と流星の速度とを足し合わせた速度が、地球への突入速度として見られることになります。
地球に猛烈なスピードで突入してきた流星物質は、地球大気の原子や分子と衝突して、プラズマと呼ばれる状態になり、これが流星の発光、光る現象として私たちを楽しませてくれるのです。
流れ星は星が流れているのではなかった
流れ星に願いをこめて・・・。ロマンチックですよね。
上記にも書いたとおり、宇宙空間に漂っている1ミリ~数センチほどしかないチリが地球に飛び込んできて、その際に大気と激しく衝突し、プラズマという状態になり、大気が光を放ちます。
つまり、流れ星といっていますが、流れているのは星ではなく、チリです。要するに、私たちがロマンチックだなあと感じながら見ている流れ星は、「チリ」なのです。
なんだか、流れ星のイメージが崩れていくようで、あまり詳しく書きたくないような気持ちにもなってしまいますが、流れ星は「星」が流れているわけでもなければ、「輝きを放つもの」が流れているわけでもないんです。
ここからは余談ですが、毎年決まった時期に、決まった場所から流れる流星を「流星群」といい、5種類あります。
毎年決まった時期、また、場所が決まっているのには「彗星」がそのカギを握っています。
「チリが密集した帯」を作っているのが彗星なのです。
太陽の周りを定期的にまわる彗星は、太陽からの強烈なエネルギーを受けて、その軌道上にチリを放出していきます。何度も太陽の周りをまわることで、やがてその軌道に沿って、「チリが密集した帯」ができるのです。
流星群は、そのチリの帯に地球が突入することで見られます。
地球が彗星の軌道を横切るタイミングは毎年ほぼ決まっているため、流星群は同じ時期に見えるわけです。
流星群の仕組みとは?流れ星はこうやって見える!まとめ
ここまで、「流星群の仕組みとは?流れ星はこうやって見える!」について書き進めてきました。
いかがでしょうか。流星群の仕組みについて、少しでも理解が深まりましたでしょうか?
毎年見ることができる流星群であれば、年に5種類ありますので、ぜひ、この機会に空を見上げてみませんか!
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