美術館女子と呼ばれて鬱になった人がいるのでしょうか?
「なんとか女子」って、「歴女」とか「理系女子」とか「腐女子」とかよく聞くあれですよね。
こちらでは、美術館女子と呼ばれて鬱になったかもしれない女性について徹底検証してみようと思います。
美術館女子と呼ばれ鬱?
読売新聞オンラインと、全国約150の公立美術館で作る「美術館連絡協議会」(事務局・読売新聞東京本社)はこのほど、新プロジェクト「美術館女子」をスタートさせます。
地域に根ざした公立美術館の隠れた魅力やアートに触れる楽しさを、“映える写真”を通じて女性目線で再発見していく連載(随時掲載)。ナビゲーター役には、読売新聞の各地域面と読売新聞オンラインで「月刊チーム8」を連載中のAKB48チーム8を迎え、「もしチーム8のメンバーが休日に美術館にふらりと遊びに行ったら」とのコンセプトで、写真家の大村克巳さんが美術館とメンバーのコラボ写真を撮影していきます。
ネット上ではプチ炎上!
これが美術館女子だ!
・きれいな額をゆびさして子供が泣いてると言っていた
・街で会うといつもしらんぷり
・夢の世界でも会う
・血糊に汚れた僕の手を見てI LOVE YOUと言っていたこれが美術館男子だ!
・美術館女子と仲良くしたいので美術館に火をつける
・窓ガラスも割る— 塩漬鰯 (@IwashiMamire) June 14, 2020
マジで勘弁してくれ!!私の人生の一部を〇〇女子とか言われたら溜まったもんじゃないし、「美術館女子目指してるの?笑」とか「美術館女子ならもっとかわいい目の服着なきゃね」とか言う奴が現れた瞬間目の前の人間絶対殺してしまう 本当に勘弁してくれ
— のちほど (@notihodo3) June 14, 2020
「美術館女子」の記事、ちゃんと全部読んでみたけど、これ女性向けじゃなくて「アイドルと美術館デートを楽しむファン」目線だね…。「映えスポット」って言わせるなら、なんでセルフィーさせないんだろう?なんか女性が主体的に楽しんでるって感じがしない。
— ai (@iggiedog) June 14, 2020
「美術館女子」という企画名称。
美しいものに触れる喜びや芸術作品の発見、心躍る瞬間の共有は、性別や年齢を超えるのだという認識と時代になるといいですね…「〇〇女子」「女子目線」というコピーにうんざりの、かつて歴女と呼ばれた私はそう思うよ— ぬえ (@nue15431616) June 14, 2020
美術館女子、美術と無縁の若い女の子にイロハを教えるありがちな企画かと思ったら、美術館にいる若い女の子を鑑賞するという極めて醜悪な企画だった。ウケる(ウケない)。
— 手を洗う所長おち (@02320_ochi) June 14, 2020
マジで嫌すぎて声を上げなきゃと思うので上げますが、私たちはこれから美術館に見たいものを見に行く時でさえ女であることを隠して何者かに「美術館女子」として謎カテゴライズされないように身を守らないといけないんでしょうか
— schappe (@yahho_yamabiko_) June 14, 2020
「美術館女子」の記事は、女性向けじゃなくて「アイドルと美術館デートを楽しむファン」目線だと思いました。
「映えスポット」って言わせるなら、何でセルフィーさせないのかと思います。なんだか女性が主体的に楽しんでいるって感じが全くしませんね。
「なんとか女子」はもう古い!これは女性蔑視用語!
民放がバラエティばかりになっている今、NHKはまだまともだと思い、NHK中心にテレビを見ていました。
ところが、最近NHKは民放にどんどん近づいていっており、まるで民放です。その結果テレビ離れが加速したようにも思えます。
そして、読売新聞が始まった「オンラインで新プロジェクト『美術館女子』」。このプロジェクトは、AKB48チーム8のメンバーが各地の美術館を訪れ、写真を通じて、アートに触れる楽しさや地域に根ざした公立美術館の魅力を発信するというものですが、本当に彼女たちが心底美術を堪能しているとは思えません。
「美術館女子」のコンセプトとして、女性とはどうやら「映える写真さえ撮れればいい。学ぶ意志のない存在」らしく、感じます。単純に美術館への一歩を踏み出す後押しをしたいのはわかりますが、「女性」を作品を彩る単なる客体として写すのはいかがなものでしょうか。
「なんとか女子」という言葉で、趣味を楽しむ女性が生きづらくなっていることは否めません。
ただ絵が好き、絵が鑑賞したいという趣味を持ち、それを人生の一部としている人たちにとって、「美術館女子目指してるの?」とか「美術館にはもっと可愛い服着なきゃ」と言われることで、人生を楽しめない人がいるそうです。
これは、男女ともに言えることかもしれません。人生の一部を失った人たちは、今の自粛生活同様、精神的ストレスが溜まり、鬱になるかもしれません。誹謗中傷とはまた違う方向ですが、その人の自由を奪うような言い回しにならないよう気を遣うことは、誰もがしても損はしないと思います。
美術館女子は美術館女子じゃない
でも、記事の中身を見ると、全然「メンバーが発信」していない。
まず、写真を撮っているのが小栗さん本人ではない。全身が入ったカメラ目線の「他撮り」だった。そこが問題だ。小栗さんは作品の色と服の色を合わせるなど、「映え」るコツをたくさん使う映えのプロなのに、自分で写真を撮っていないの、めちゃくちゃもったいない。加えて、普段撮影禁止だろう距離で撮っている写真もあって、「映え」の参考には全然ならない。
それに、文字の部分も、「他撮り」だった。
写真のキャプションは全てカギカッコつきで小栗さんのコメントが記されている。インタビュー形式みたいに、「印象に残りました」「びっくりしました」という感想だけで、聞かれて答えているという印象が強い。作品はほぼ名前だけしか載っていなくて、「アート」自体のことは全然わからず、小栗さんの気持ちのことだけが詳しく分かった。ここに、「美術館に来ている女子を見る企画」みたいなきもちわるさを感じる人もいると思う。「美術館女子」と銘打っているけど、実際は「美術館に来ている女子を見る男子」のための企画みたいな感じがする。
「女子」が無知の代名詞になっている
「これまでそんなに美術館に遊びに行ったこともなければ、美術に詳しいわけでもない」
と小栗さんはコメントしている。どの人にも絶対知らない領域があって、敷居が高く感じている分野があって、そして初心者向けの企画が絶対に必要だ。
でも、その初心者向けの記事タイトルが「美術館女子」なことが問題なんだと思う。
美術館初心者が、知識がなくても楽しめるようにするための企画。それならなんで、「はじめての美術館」としなかったのか。
美術館女子と呼ばれ鬱?「なんとか女子」やめませんか!まとめ
ここまで「美術館女子と呼ばれ鬱?「なんとか女子」やめませんか!」について書き進めて気ました。
確かに「〇〇女子」って言葉が始まった当初は、なんだか素敵な印象でしたが、その後取り上げられる〇〇女子は、芸能人の中で流行ったように思われます。
男尊女卑とも言える言葉は、やはり日本古来から続いてしまう悲しい習慣なのかもしれませんね。